広く教育について関心と理想を持ち、たまたま大学で教職課程を取ることができなかったものの何とか教師になりたいという方のための制度が、「教員資格認定試験」である。文部科学省の言葉によると、教職課程を修了していなくても教員としての資質、能力を有する者に教員免許を与える機会を開くためのもので、「広く一般社会に人材を求め、教員の確保を図る」ことが目的となっている。現在、教員資格認定試験規定には、幼稚園教員資格認定試験、小学校教員資格認定試験、高等学校教員資格認定試験、特別支援学校教員資格認定試験が定められている。中学校教員は対象になっておらず、また高等学校教員についても2004年(平成16年)以降は当分認定試験は行わないとされており、実際には幼稚園、小学校、特別支援学校の教員資格認定試験のみが行われている。試験の合格者は居住地の教育委員会に申請後、教員免許状が授与されることとなる。ところで、幼稚園と平行して未就学児童の受け入れ先となっている保育園は、法的には厚生労働省が「福祉」の一環として管轄しており、文部科学省が「教育」の一環として管轄する幼稚園と明確に区別されている。幼稚園教諭の免許取得者は保育園で保育士として働くことも出来るが、保育士免許で幼稚園で働くことは出来ない。幼稚園教員資格認定試験はこのような矛盾点の解消策として、幼稚園と保育園の一元化を目指して出来た制度であるために、現役の保育士が受験するケースも多い。